「メモアプリ、結局どれがいいの?」——2026年、この質問への答えは「あなたの使い方次第」です。ただし、選ぶべき3つの候補は明確になりました。(2026年3月更新)
結論として、チーム利用ならNotion、個人のナレッジ管理ならObsidian、シンプルなメモならEvernoteが最適解です。それぞれの得意分野がはっきり異なるため、自分の用途に合った1つを選ぶのが重要です。
この記事では以下がわかります:
- Notion・Obsidian・Evernoteの機能・料金・AI対応の詳細比較
- 7つの比較軸で「どれが自分に合うか」がわかる判定チャート
- 他ツールからの移行方法(Evernote→Notionなど)
🏆 結論:あなたに合うのは?
- チーム・プロジェクト管理:Notion — タスク・ドキュメント・データベースを1つに統合
- 個人のナレッジ管理・ブログ下書き:Obsidian — ローカル保存+Markdownで永続性◎
- とにかくシンプルにメモしたい:Evernote — Webクリップが最強、起動が速い
3つのアプリの概要
Notion・Obsidian・Evernoteはそれぞれ設計思想が異なり、得意分野が明確に分かれています。
| 項目 | Notion | Obsidian | Evernote |
|---|---|---|---|
| リリース | 2016年 | 2020年 | 2008年 |
| 設計思想 | オールインワンワークスペース | ローカルファーストのナレッジベース | デジタルノートブック |
| データ保存 | クラウド | ローカル(.mdファイル) | クラウド |
| チーム利用 | ◎(コラボ機能充実) | △(個人向け中心) | ○(共有ノートブック) |
| プラグイン | インテグレーション | 1,500+のコミュニティプラグイン | 少ない |
| 無料プラン | あり(個人利用十分) | あり(完全無料で使える) | あり(制限多い) |
比較1:料金プラン
Obsidianは基本無料で最もコスパが高く、Notionは無料プランでも実用的、Evernoteは無料プランの制限が厳しい状況です。
| プラン | Notion | Obsidian | Evernote |
|---|---|---|---|
| 無料 | 個人利用は十分(ブロック無制限) | 完全無料(全機能) | ノート数50個まで、1デバイスのみ |
| 個人有料 | $10/月(AI込み) | $4/月(Sync) | $14.99/月(Personal) |
| チーム | $10/人/月 | —(チーム機能なし) | $24.99/人/月 |
| AI機能 | 全プランに含む | プラグインで無料追加可 | 有料プラン限定 |
コスパの結論:個人利用で費用を抑えたいならObsidian一択。同期が不要なら完全無料で全機能を使えます。Notionは無料でも十分使えますが、AIフル活用には$10/月。Evernoteは無料プランの制限(50ノート・1デバイス)が厳しく、実質有料必須。
比較2:メモ・エディタ機能
執筆体験はObsidianのMarkdownエディタが最も快適で、Notionのブロックエディタは多機能、Evernoteはリッチテキストのシンプルさが強みです。
Notion:ブロックベース
テキスト・画像・表・コードブロック・埋め込みなど、あらゆる要素を「ブロック」として組み合わせる。見栄えの良いドキュメントが簡単に作れる反面、純粋なテキスト入力ではObsidianの方がスピーディ。
Obsidian:Markdownネイティブ
プレーンテキスト(.md)で保存されるため、将来的にどんなアプリにも移行可能。「[[」でノート間リンクを作成できるバックリンク機能が最大の特徴。知識のネットワーク(グラフビュー)を可視化できます。
Evernote:リッチテキスト
WordやGoogleドキュメントに近い感覚で書ける。Markdownに慣れていない人でも直感的に使える。ただしフォーマットの細かいカスタマイズ性はNotionやObsidianに劣ります。
比較3:AI機能
2026年時点で最もAI機能が充実しているのはNotionで、Obsidianはプラグインで柔軟に拡張可能です。
| AI機能 | Notion | Obsidian | Evernote |
|---|---|---|---|
| 文章生成 | ◎(Notion AI) | ○(プラグイン経由) | ○(Evernote AI) |
| 要約 | ◎ | ○ | ○ |
| 翻訳 | ◎ | ○ | △ |
| Q&A(ノート検索) | ◎(データベース横断) | ○(プラグイン依存) | ○ |
| カスタムAI | △ | ◎(任意のLLM接続可) | × |
Notionは「AIが最初から統合されている」点が強み。Obsidianは「自分が使いたいLLM(GPT-4、Claude、ローカルLLM)を自由に接続できる」柔軟性が魅力。
比較4:オフライン対応とデータ所有権
データの永続性とオフライン利用を最も重視するならObsidianが圧倒的に有利です。
- Notion:完全クラウド依存。オフラインでは限定的な閲覧のみ。Notionがサービス終了すると、エクスポート(CSV/Markdown/HTML)でデータを救出する必要がある
- Obsidian:ローカルファースト。すべてのデータが自分のPC上に.mdファイルとして保存される。Obsidianが消えてもファイルはそのまま残る。オフラインで完全動作
- Evernote:クラウド依存。オフラインノートブック機能あり(有料プラン)。過去にデータ移行の難しさが問題になったことがある
「10年後もアクセスできるか?」を考えると、Obsidianのローカル.mdファイルが最も安心です。
比較5:Webクリッパー
Webページの保存(クリッピング)はEvernoteが依然として最強です。
- Evernote Web Clipper:ページ全体・記事本文・スクリーンショット・簡略版を選べる。保存の精度が高く、元ページが削除されても読める
- Notion Web Clipper:ページをNotionに保存可能。レイアウトの再現精度はEvernoteに劣るが、データベースに紐づけて整理できる強み
- Obsidian:公式クリッパーなし。コミュニティプラグイン(MarkDownload等)で対応。Markdown変換の精度は記事により差がある
比較6:モバイルアプリ
モバイルでの使い勝手はEvernoteが最も安定しており、Notionはやや重い印象です。
- Notion:多機能だがモバイルでの動作がやや重い。特にデータベースの操作はPC向き
- Obsidian:モバイルアプリあり。同期にはObsidian Sync($4/月)かiCloud/Dropbox経由。起動は軽い
- Evernote:モバイルアプリの完成度が最も高い。起動が速く、メモを取るまでの動線が最短
比較7:拡張性・プラグイン
拡張性はObsidianが圧倒的で、1,500以上のコミュニティプラグインが無料で利用可能です。
- Obsidian:カレンダー、Kanban、データビュー、Excalidraw(手書き)、Templater等。自分好みの「万能ツール」にカスタマイズ可能
- Notion:APIベースのインテグレーション(Slack、Google Drive、GitHub等)。ノーコードツールとの連携が強い
- Evernote:拡張性は最も乏しい。外部連携は限定的
スペック比較一覧表
3ツールの主要機能を横並びで比較します。
| 機能 | Notion | Obsidian | Evernote |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | ◎(実用的) | ◎(全機能無料) | △(制限多い) |
| チーム利用 | ◎ | △ | ○ |
| オフライン | △ | ◎ | ○(有料) |
| AI機能 | ◎ | ○(プラグイン) | ○ |
| Webクリップ | ○ | △ | ◎ |
| モバイル | ○(やや重い) | ○ | ◎ |
| 拡張性 | ○ | ◎(1,500+) | △ |
| データ所有権 | △(クラウド) | ◎(ローカル) | △(クラウド) |
| 学習コスト | 中 | 高 | 低 |
用途別おすすめ
あなたのメインの使い方で最適なツールが決まります。
チーム・プロジェクト管理に使いたい → Notion
タスク管理、議事録、Wiki、スプレッドシート的な使い方がすべて1つのワークスペースで完結。Slack連携やAPI活用でチームの情報基盤になります。
個人のナレッジベース・第二の脳を作りたい → Obsidian
ノート間のリンクで「知識のネットワーク」を構築。読書メモ、アイデアの種、学習ノートを蓄積し、グラフビューで俯瞰できる。Zettelkasten(ツェッテルカステン)方式に最適。
日常のメモ・Webクリップを手軽に → Evernote
「思いついたことをすぐメモ」「気になるWebページを保存」の用途ではEvernoteが最も手軽。アプリの起動が速く、保存までの動線が短い。
ブログの下書き・執筆環境として → Obsidian
Markdownで書けるため、ブログへのコピペが最もスムーズ。GitHub連携でバージョン管理も可能。TechPick LabでもObsidianを下書きツールとして活用しています。
移行する場合の手順
現在のツールから別のツールに移行する手順を簡潔にまとめます。
Evernote → Notion
Notionの「インポート」機能からEvernoteアカウントを接続するだけ。ノートブック構造が自動的にNotionのページに変換されます。画像やファイルも移行可能。
Evernote → Obsidian
Evernoteからエクスポート(.enex形式)→ Obsidianのコミュニティプラグイン「Importer」で.mdに変換。変換精度は高いですが、複雑なレイアウトは手動調整が必要な場合も。
Notion → Obsidian
Notionの「エクスポート」でMarkdown+CSV形式を選択。ダウンロードした.mdファイルをObsidianのVault(保管庫)フォルダに入れるだけ。データベースはCSVとして別途保存されます。
よくある質問(FAQ)
Q. Notion・Obsidian・Evernoteの違いを一言で言うと?
Notionは「チームのオールインワンワークスペース」、Obsidianは「個人のナレッジベース(第二の脳)」、Evernoteは「手軽なデジタルノートブック」です。設計思想がそれぞれ異なるため、使い方で選ぶのが正解です。
Q. 完全無料で使うならどれ?
Obsidianが最適です。すべての基本機能が無料で利用でき、有料なのは端末間同期(Sync、$4/月)と公開用ページ(Publish)だけ。iCloud経由ならSync不要で完全無料運用も可能です。
Q. EvernoteからNotionに移行すべき?
Evernoteの無料プランに不満を感じているなら移行をおすすめします。Notionの無料プランは個人利用で十分な機能があり、インポート機能でEvernoteからの移行もスムーズです。
Q. Obsidianは初心者には難しい?
学習コストはやや高めですが、最初は単純なメモ帳として使い始めれば問題ありません。Markdownの基本(#見出し、**太字**、- リスト)さえ覚えれば日常利用には十分。慣れてからプラグインで機能を増やすのがおすすめです。
Q. セキュリティが最も高いのは?
Obsidianが最もセキュリティに優れています。すべてのデータがローカル(自分のPC)に保存されるため、クラウドからの情報漏洩リスクがありません。Obsidian Syncを使う場合もエンドツーエンド暗号化が適用されます。
Q. 3つ全部使い分けることはできる?
可能ですが、おすすめしません。「Notionでプロジェクト管理、Obsidianで個人ナレッジ」の2本立ては相性が良いですが、3つ使うと情報が分散して検索性が下がります。メインを1つ決めて、サブで1つが最適です。
関連記事
- 大学生向けノートPCおすすめ2026 — Notionを快適に使えるPC選び
- iPad mini 7レビュー — モバイルでのNotion・Obsidian利用に最適
まとめ
📝 TL;DR
- チーム利用・プロジェクト管理:Notion($10/月でAI込み、無料でも実用的)
- 個人のナレッジベース:Obsidian(完全無料+ローカル保存で安心)
- シンプルにメモするだけ:Evernote(Webクリップ最強、起動が速い)
3つのアプリはそれぞれ設計思想が異なるため、「どれが一番良い」ではなく「自分の使い方に合うのはどれか」で選ぶのが正解です。迷ったら、まず無料で3つとも試して1週間使い比べてみてください。
※料金・機能は2026年3月時点の情報です。各サービスの最新情報は公式サイトでご確認ください。
